月経と排卵のサイクルと妊娠しやすい時期

〇月経と排卵のサイクル
健康な女性のからだの場合、排卵の前には下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が出て卵巣を刺激し、卵胞とその中の卵子の成熟を促します。この成熟していく卵胞から卵胞ホルモンが分泌されます。十分に成熟し卵胞の大きさが直経20mmなると、下垂体から黄体形成ホルモン(LH)が出て卵胞を刺激して排卵させ、黄体が形成されます。そこから分泌される黄体ホルモンによって子宮内膜は厚くなり、受精卵を着床させる準備をします。黄体ホルモンによって体温は少し上昇します。覚醒直後、まだ身体を動かさないうちに体温を測ると、このわずかな上昇をとらえることができます。「受精」「着床」が見られなければ、排卵後 14日経つと黄体ホルモンの分泌が減り、体温は低下し、厚くなった子宮内膜は不要となるので剥がれます。それが月経となります。体温は次の排卵まで低温が続きます。この低温が続く11~24日を低温相と言います。この低温相と高温相の繰り返しが一定周期(25~38日周期)で起きているかどうかがわかるのが、基礎体温表です。なお、この月経周期は6日以内の変動であれば基準内であると考えています。

月経開始→低温相<約2週間>→排卵→高温相<約2週間>→月経開始→低温相<約2週間>→排卵→

※以上は28周期の方の場合です。

〇妊娠しやすい時期
月経から排卵までは体温は低め(低温相)、排卵を境に体温は上昇(高温相)します。つまり低温相から高温相への移行時期に排卵されていることになります。射精された精子の生存期間はおよそ2~3日、排卵された卵子の生存期間は半日~1日程度なので、排卵日の3日前から排卵後の3~4日間は妊娠しやすい時期になります。妊娠の確立を高めるにはセックスは1回ではなく妊娠しやすい時期に、1日おきなど数回行うとよいでしょう。

しかし、上の説明でわかるように、基礎体温表で判明するのは『排卵が終わったかどうか』だけです。「明日排卵だ」とわかるのは月経周期が安定している人です。そこで助けになるのが、頚管粘液分泌の増加という変化です。これは卵子が成熟する時期(低温相)に日を追って増加する卵胞ホルモンの作用で、子宮頚管で分泌される粘液が増えてくる結果、起こる変化です。おりものが、ちょうど生卵の白身のように透明で糸を引くような感じになるので自分でもわかる人がけっこう大勢います。排卵が終わるとホルモンの急激な変化で、頚管粘液は減少するためにわからなくなります。このおりものの増加(変化)は2~3日続きます。もうおわかりでしょう。このおりものの変化(透明で糸を引く生卵の白身のようなおりもの増加)があるときが、妊娠しやすい時期です。

おりものの変化がわからない人は妊娠し難いかというとそうでもないようです。ただ排卵の時期が少しわかりにくいかもしれません。もう一度基礎体温表の出番です。何ヶ月分かの体温表で月経初日から排卵日までの日数の平均を出せば、それでこの周期の排卵は月経初日から数えて何日目かを推定できるのです。

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2009年3月26日|

カテゴリー:育児